『ごっ、ごめんなさいっ!!』


腰を90゚曲げて、必死に謝る私。


すると、蓮の大きな手が私の頬に伸びる。

ぼっ

一気に顔に熱が集中するのを感じた。


反射的に蓮を見ると―――


さっきとは全く異なった、普通の笑みがそこにはあった。




『可愛い、香穂。』


恥じらいも躊躇(ためら)いもない、真っ直ぐな言葉に、またまた赤面する私。