――……放課後なんてすぐに来るもので、 私は今、屋上前の廊下へ向かっています。 「…て、いないじゃん」 私の方が早く来ちゃったのかな? そう思いながらボーっと突っ立っていたら速水君が走ってこっちへ来た。 「スイマセンッ!!SHRが長引いちゃって…! あの…、来てくれてありがとうございますっ!」 息が上がってる。 急いで来てくれたんだなぁ…。 「いいよ。全然気にしてないから」 そう言って私は速水君に微笑んだ。