「でも私、何がいけなかったんだろ…」 まったくわからない。 これは数学の方程式よりきっと難しい…。 「その鈍感がいけないのよ!」 ビシッと智美に言われた。 鈍感…。鈍感…。鈍感…。 「私って…、そんなに鈍感?」 「わかってないところがもうすでに鈍感なのよ!」 ひどい言われようだな…私。 「とにかく!さっさと謝りなさい!」 お母さんのようないい口に私は逆らえなかった。 「…はぃ」