「緋夜梨っ!」 そう呼んでくれる愛しい人のもとへと私は駆け寄る。 「春ちゃんっ!愛してる!!」 堂々とこう言えることへの喜びを噛み締めながら。 「俺も愛してる」 そう耳元で囁いてくれた春ちゃんはヒョイッと私をお姫様抱っこして歩き始めた。 「ひゃっ!!春ちゃん!?」 「その格好じゃ歩きづらいでしょ?」 そう平然と言いながらもうすぐ開かれる門へと近づいていく。