私は…少し欲張りになってしまったみたい。 だって… 「一緒にって…私と見たかった?」 こんな事をボソッと言っちゃうんだもん。 こんな事言われても春ちゃんは困るかも知れないのに…私バカだ。 「当たり前だろ!?こんな綺麗な夜景、緋夜梨以外の誰と見たいなんて思うんだよ」 「…ほんと?」 「ほんと!!」 暗闇の中でもはっきり分かるんだ。 春ちゃんの優しい笑顔だけは。