その日の夜、私たちは二人でソファーに座ってテレビを見ていた。 「春ちゃん、好きな人いるでしょ」 ブッ!! 春ちゃんが飲んでいたお茶を吹きこぼした。 「もう〜、何やってんの!?」 「緋、緋夜梨が変な事聞いてくるからだろ!?」 「だからって…吹きこぼすことないじゃん!」 吹きこぼしたお茶を二人で拭きながら言い合いになる。 「でも…、その反応はいるでしょ?」 ニヤリと笑いながら聞く。