「春人君はどうなんだ?」 今度は緋夜梨のお父さんが俺に聞いてきた。 「僕は…」 一瞬、なんて言えばいいのか戸惑う。 でもここははっきりと言った方が…。 「僕は、正直…」 「春ちゃんっ!!」 俺の言葉を遮る俺の大好きな愛しい声。 でもここにいるはずがない。 気のせいか。 そう思いながらも声のした方へ振り返ってしまう。 そこには…