「お見合い、何時から?」 「…午後6時」 時計の針はもう5時48分を指していた。 「あと10分くらいしかないじゃない!!」 「緋夜梨!早く行かなきゃ!」 「行っても…どうすることも出来ないよ」 「緋夜梨…」 「緋夜梨ちゃんが何に悩んでるかは知らないけど良いこと教えてあげよっか?」 穂高君…? 「高校生の特権はどんなにムチャしてもやり直せる事だと俺は思うよ。 緋夜梨ちゃんも思う存分ワガママになりなよ」