「何で智美が怒んだよ」 「あんた邪魔するんだったら帰んな」 「俺だって好きでいるんじゃねーよ」 あとから聞いたが、穂高君のご両親が旅行中、智美の家に預けられたらしい。 「緋夜梨ごめんね?」 三人分のジュースを注ぎながら智美が謝ってくる。 「いいの、全然。私がムリ言ったんだし…」 そう、私が無理やり智美の家に来させて貰ってるのに…。