目の前に広がる豪華な料理の数々。 でもあまり箸は進まなかった。 「やっぱり家族っていいな〜」 「そうですね♪」 私とは大違いに明るい両親たち。 「春人君も上手くやってるかな〜?」 「やってますよ、きっと。お相手の方も可愛らしい方でしたし」 突然変わった話題に私は顔を上げた。 「それは上手くいくな♪」 「ええ」 にこやかに話す二人。 私は相手の女性が可愛らしいって言う言葉が頭から離れなかった。