「ごめん…緋夜梨」 夢中になりすぎて我を忘れていた自分を反省する。 「ううん…」 そう言って潤んだ瞳で俺を見つめてくる。 これ以上傍にいると自分を制御出来ない気がして緋夜梨に「疲れたからもう寝るよ」と告げた。 本当は疲れてなんかないけど、本当はまだ一緒にいたいけど、 そんな気持ちを抑えながら立ち上がった。 「待って!!」 緋夜梨に腕を後ろから掴まれる。 「どうした?」 そんな事をされたら離れられなくなってしまう。