plllll…――― 「………出ない」 私は春ちゃんの声ではなく電子機会音を電話の向こうから聞かされた。 思いっきり落ち込む私に智美は 「当たり前でしょ。だって今は午前中なんだから勤務中でしょ?」 あ……、そうだった。 まだ昼過ぎだ…。 旅行なのに勤務中なんて言葉が当てはまらない事に気づかない緋夜梨は智美の言葉に思いっきり納得していた。 普通はさっきの智美の言葉に引っかかるはずなのに…恐るべしっ!鈍感女!