「俺だって不安だよ?緋夜梨が寂しくなって他の男の所へ行かないかとか、俺がいない間に悪い男に引っかからないかとか…」 そう真剣に言う春ちゃんに少し笑えた。 「ないよ。そんなの」 「不安なんだよ…」 本当に不安な顔をする春ちゃん。 「私も同じだよ?」 春ちゃんの左頬に右手を置いて言う。 「私も…不安だよ。だけど…、信じなきゃね!恋人同士なんだから」 最後の方は恥ずかしくなって小さくなった。 「…緋夜梨。そう…だよな」 「うん!」