次の日の朝、 緋夜梨は昨日智美に言われた事を実行するため春ちゃんの見送りに向かった。 「いってきます」 笑顔で言う春ちゃん。 「いってらっしゃい…」 笑顔で返す。 「…っちょっと待って!!」 玄関を出ようとした春ちゃんの右手を掴んで呼び止めた。 春ちゃんの背中にくっついて顔を見えないようにする。