教室に入ってすぐ佐野さんがこっちを向いてきた。 「先生、単刀直入に言いますね? 先生の彼女… 雨宮 緋夜梨でしょ」 心臓がドクンと大きく動いた気がした。 バレてる…。 でも…何で? 「何でそうなるのかな…」 平然を装うとするもこの心臓の音は小さくはならない。 「だってあたし…」 次に何を言われるのかが怖かった。