デート中に春ちゃんの事考えるとか、私最低だよ…。 「また暗い顔してる」 私の顔を隣から覗き込んできた速水君の顔があまりにも近くで少し後ずさってしまった。 「誰の事……、考えてるんですか?」 ボソッと隣から聞こえた。 「え?…」 「何でもないです!それより今から観る映画、スッゴい面白そうですよ!」 すぐ笑顔になる速水君。 でもさっき…。 悲しそうな顔…してた。