貸し恋彼氏〜カシコイカレシ〜




ほら…女子達が睨んでくる。



ただ挨拶しただけじゃない…。


別に好きじゃないし…そんな貴女達を敵に回すこともないんだけど。



はぁ…朝から憂鬱。



あたしがなんで巻き込まれてしまうのか…?



まだつまらない日常の方がいいかもしれない…。



「はやく席替えにならないかなぁ…。」



隣でざわざわ騒いでいる中、一人呟くあたし。



誰にも聞こえないし、聞こえても誰も怒らないだろう。



こんな毎日を過ごしているあたしは、これからも普通なのだろうか?



まぁ…変な事に巻き込まれない限り、平穏無事に過ごしたい。


けれど…恋はしたいな…。