貸し恋彼氏〜カシコイカレシ〜






って事は、あたしは自己判断で別れる事が出来ないって事だよね??

……嘘でしょ!?


「さぁ,帰るぞ。腹減ってしかたねぇ。」



「ま、待って―…」


さっさと屋上を後にしようとする江緑君を呼び止める。

あたしの呼び掛けに振り返る江緑君はとても不機嫌。


「あ、あのさ…あたしはさ…契約解除されるまで別れる事が出来ないんだよね。」

「あぁ」


「その…契約解除とやらはいつできるんですかね???」


あたしの問いかけに江緑君はしばらく応答せず、無表情のままあたしを見つめる。


で、江緑君の答えは


「そんなの分かるわけねぇだろ…誰が決めたんだよそんなルール」



……はい???


あんたがあたしを彼女にしたのに…それ以上は分からないと…???



「ほら、飯食うぞ」


あたしの手を引っ張ってドアを開ける江緑君。


余程お昼ご飯が食べたいのか、歩幅が段々と大まかになっていく。




そんな中、廊下でアイドルが通るように長い一本道が作られる。


……江緑君って何者なのさ。