授業が全て終わり、ついに念願の昼休みが来た。
やったね!
これで悪魔から離れられる。
昼休みのチャイムと共にガッツポーズを密かにするあたし。
「……お前何してんの??」
まるであたかもあたしに言うように聞いてくる。
「だってさ、嬉しくない??悪魔が……」
笑顔でその人をみた瞬間、目が拒否反応を起こしたみたいに瞼が強制的に閉じた。
……うん。
あたしは何も見てない。
何も見られてない。
よし、もういないはず。
「何??キスされたいの??」
暗闇の中で…悪魔の囁きが確かに聞こえた。
「んなわけ無いでしょ。」
「じゃあ、なんで目閉じてんの??」
「寝てるの。」
馬鹿馬鹿しい会話が小声だという事がとても面倒だが、まぁしょうがない。
あたしは今日で緑穏時江緑と引き離されて契約は解除されてしまうのだ。
これはわずかな感謝の気持ちだ。
……今日からまた、あたしは幸せな毎日が遅れます。

