「着いたぞ。」



自転車を止めて江緑君は後ろに振り返って言った。


「うん。」


「自転車置き場に行って来る。」


「じゃあ、あたしも行くよ」



あたしも降りて、自転車置き場に向かう江緑君に着いていく。


後ろに乗せてもらっちゃったしね



あたしがスタスタ歩く江緑の後ろを歩いていると、「あっ」と言って江緑君が止まった。


「どうしたの…?」



忘れ物かな?


でも時間無いよね?


すると、江緑君は振り返って、あたしを見る。


な、何……?


そして悪魔の笑みであたしを見る。


ピクッと体が硬直して…動けない。



「お前……」



何かを言い掛けた江緑君が、突然目の前からいなくなっていた。


が、



腰に手を巻かれて、もう片方は胸!?を触られている。


そして、耳に息がかかるくらいに真横に江緑君の顔がある。


……ひゃぁぁ////


何してるの…!!
この人は!!



「お前…意外にあんだな…胸。」


と言って、スタスタと進んでしまった。