「ふわぁ――……」 「あらアリス、はしたないわよ?そんな大きなお口を開けて。」 「ごめんなさい、お姉様。少し眠くて……」 「昨日、夜更かしなんてしたからでしょう?」 そう言うと、お姉様は、木に寄りかかりまた、本を読み始めた。 私は、眠くて本なんか読む気もしない。