添い寝執事




要の話がどんどん鮮明に、映像化されながら思い出してしまった。


「どうしょ……」


もう泣きそうだよ~…!!

止まらない妄想に頭を抱える。



何かの気配を感じ、そっと目を開けると心臓が止まりそうになる。



ベッドに出来る人の影。



まさか……


まさか………っ!!


叫びだしたくなる恐怖を抑えるようにぎゅっと目をつぶる。


「お嬢様?」


ん……?

この声は……



うっすらと目を開けると見慣れた

意地悪そうに笑う執事、要。



なんだ……


「驚かせないでよ…もぅ」



幽霊かと思ったじゃない。