「もちろんです」 右手が虎太郎の手によって包まれる。 なんだか、本当に安心する。 心地いい…… 「お嬢様もまだまだ可愛いところがありますね?」 虎太郎のくせに、馬鹿にしたような笑い方。 ちょっとムカつく。 けど、いっか…… 「童顔に言われたくないっつーの」 「童顔……一応気にしてるんですからね」 ――…ふわふわした夢みたいな感覚 傍には虎太郎。 熱を出すのも悪くはないな…… なんて、思ってしまった。