可愛くなりたい




そう言って
僕の腕を掴むと
そのままベッドに
押し倒された。


僕の大好きな人が

上に乗っている。


そして大好きな顔が

僕の目の前にある……。




「や…やだよ!離せよ!」


そう言って
僕は洸を退けようとするが


掴まれた腕を
振りほどくことも

乗られた体を
払い除けることも


出来なかった。




「俺に敵うわけないだろ?
梨羽の力で」



そう言って
勝ち誇ったように笑う洸。



「……///」


僕は洸を直視できなくて
目を逸らした。