可愛くなりたい





「なに泣いてんだよ」



そう言って
僕の涙を優しく拭う。



いつもは
他の女の子にしか
優しくないのに

どうして

こういう時だけ
優しくするんだよ……




「……帰れよ」



僕は涙目だけど

洸を睨み付けた。



「はぁ?…やだね」



なんだと!?

この女好きが(怒)!





「いいから!
僕は洸なんて見たくない」


そう言って
洸を部屋から
追い出そうとした。



しかし……



「やだって言ってんじゃん」