可愛くなりたい





「うぅ……ふぇ……っ」



自分の部屋のベッドで
ずっと泣き続けた。


あんなに傍にいたのに

もう

あんなに笑い合うことは

叶わない。


きっと洸は


僕と幼なじみでいたいって

思っていたはずなのに…



そんな洸の想いを

僕は踏みいじった。




僕は洸を想う資格なんて
ないんだ……。





――――コンコン



すると部屋の外から
ノックが聞こえた。




「梨羽ー?大丈夫?」




それは
優しいお母さんの声。