可愛くなりたい





「洸は僕を幼なじみだと
思ってるのに……
僕が想いを伝えたら
困るだろ…?」



もう伝えてしまったけど。



「り、梨羽……」



「僕は……この関係を
壊したくなかったんだよ?」



なのに
もう、おしまいだ。



もう


ただの幼なじみには

戻れない――――。




「…ごめん。もう……
あの頃に戻れないや……」


他愛もなく

一緒に笑い合った、あの頃に。




「洸、聞いてくれて
ありがと。
これからも友達で……


……いて、くれるよな?」