「梨羽どうした?」


僕の異変に気づいた晴希が
近寄ってきた。



やばいっ!
泣き顔見られるっ……



「悪い……。
僕、体調悪いから帰る」



顔を伏せて僕は
グランドから走り去った。



「梨羽ッッ!!!」



後ろから洸が僕を呼んだけど
振り向きはしなかった。




洸なんて……


洸なんて……




大嫌いだっ…………