そんな僕に洸は……



「熱でもあるのか…?」



そう言って
自分の額と僕の額とを比べていた。



「熱なんてないよ?」


そう言って
僕が洸を見上げると



「……っ」


洸の顔が
ほんのり赤くなった気がした。




「……洸?」



不思議になって
僕は洸を見つめ続けた。



すると
ようやく洸が話し出す。




「学校行くぞ」


そう言って
僕の目を逸らせて走った。






――――僕の手を握って