その日の放課後。


女の子なら帰るか
教室にたまって話すかが
多いのに


僕はといえば……




「おい、梨羽~!
サッカーしようぜ?」



クラスのムードメーカーの
桐谷 晴希に
そう誘われた。



毎日 放課後は
外で男子とサッカーをするのが
僕の日課。



「うんっ♪やるぅー」



サッカーは楽しい♪
だから
晴希の誘いを受け入れた。



しかし、
誰かに左腕を掴まれた。




「梨羽」


不機嫌に僕の名前を呼ぶ。



「なんだよ、洸」