雨が上がったばかりで、 生乾きのベンチに2人で並んで座った。 あと少しだけ。 電車が来るまで。 その時間は、これからの時間を 埋めるには短すぎるんだ。 「ずっとさ、 一緒にいるものだと思ってたよ」 どこか遠くを見つめながら、彼が言った。 電車が来るまで本当にもう時間が無い。 「電話するとか手紙書くとか メール送るとかさ、 どうせその内途絶えるんだよね」 小さく、電車の走る音が聞こえてきた。 雲が消えて、太陽が見えてきた。 午後は暖かくなりそうだ。