ずっと、居て欲しい。




こんなすぐに
チャンスが来るとは。




「先生!!!」




「ん?何、今急いでるんだけど…」



「あ、ごめん、あのね…」



紙袋からイチゴ柄の包みを取り出す。




「バレンタインの…チョコ…あげる。」




少し気の張った表情から
いつもの優しい顔になった。