殴られ蹴られなんて毎度の事。 もう慣れたよ。 けど、母さんの悲鳴には慣れない。 ちょっとして親父が机の上にある注射器を持って母さんに近づいた。 「…ぁ、あんた…何やっ…」 は? 頭ん中が真っ白になった。 瞬時に体が勝手に動いた。 母さんの腕に針が刺さる前に親父に体当たりをして転んだ。