強くて弱い女




すると近くにいた男が声をかけて来た。




「おい、お前。」





「あ?お前誰。」





なんで俺の知らない奴がこんなとこにいるんだ?





何者だ?





「康平。愛華から聞いてんだろ?」





一瞬息をするのも忘れた。





康平ってやつはもう死んだんじゃなかったのか?





「愛華・・・どういうことだ。」





思わず声が低くなる。





愛華はこいつの事が好きなんだろ?





勝ち目がないじゃないか。





「あ、うん。康平は私がいなくなってから3日後に目を覚ましたんだって。」





愛華は何もためらわず言った。





どういうことだ。