強くて弱い女




俺はその日から毎日不機嫌だった。





「誠、愛華ちゃんと何があったんだ?」





そうやって決めつける和希に無性に腹が立った。





いつもなら「しらねーよ。」の一言で済む事なのに。





「うっせーんだよ!」





俺はそう言って和希を殴った。





和希だって殴られて黙っているような奴じゃない。





「何すんだよテメェ!!!」





和希は俺に殴りかかって来た。





そっからは言うまでもなく大喧嘩をした。