それからの私は最悪だった。 街に出ては喧嘩をしまくった。 数日もすると、噂が流れた。 ――動く凶器が暴れだした。―― 暴れる。 今の私にとってそれは快感だった。 街を歩けば馬鹿な奴等以外は道を開ける。 まるで、街が自分の物のようになったような感じがした。 私はまた今日も街へ出かける。 まるで、孤独という名の闇から目をそらすかのように。