強くて弱い女




目的も無く、街をぶらぶらする。





今皆は学校か。





だから学生なんかいない。





出歩いているのは中退したであろうギャル達とチャラ男、それからサラリーマンとOL。





なんか、知らない土地に来たみたいだ。





ぼやーっと歩いていたら





「おい。」





後ろから声を掛けられた。





「何。」





首だけ振り向き声をかけて来た男を睨む。