「走ればか兄貴!」 「っちょ、おまっ 早っ! ってばかって!?」 どこにでもある一家のどこにでもいそうな兄弟は全速力で駅へと向かう。 駅までは約5分だろう。 そしてこの兄弟の唯一ありふれていない点といえばちがつながっていないということだ。 というかゆーりはこの松田家に幼い頃引き取られたのだ。彼女は施設で育てられ、小さい頃近所だった松田家の長男である明久とよく遊んでいた。そして明久が家に彼女を招いたことをきっかけにし明久の両親、孝雅と裕子はゆーりを引き取ることに決めた。