起きた時には夕方で とっくに授業は終わっていた。 荷物は担任の先生が 保健室へ持ってきてくれたらしく 教室に戻らなくてすんだと 私はホッとした。 佐藤奏はもう帰ったかな? 傘…大丈夫だったかな。 きっと、誰かに借りたよね? 私は先生にお礼を言って そのまま帰った。 外は土砂降りだった。