『あの…好きです。先輩が…』
今日…私、鈴原奈菜はずっとすきだった先輩に告白をした。
『悪い…俺彼女いるんだわ…』
もちろん、フラれる事なんて始めから分かっていたけど…それでも私は少しの可能性を信じたんだ…。
『そうですか!』
零れそうな涙をこらえながら、苦笑いを先輩に見せてしまう……。
『お前にはさ、もっといい奴が見つかるよ』
先輩は申し訳なさそうな顔で私に言う…。
私は高校一年生…先輩は高校三年生…。
もちろん大人っぽい先輩と子供っぽい私は誰がどう見ても釣り合わないだろう…。
だけど…だけど私は誰がなんと言おうと先輩が大好きだった。
『あ、ぢゃあ俺行くから…』
気まずいよね…。先輩は逃げるように教室から出ていった。