タッタッタッ…。

そして無事買い物を済ませ、
今、家の前の並木道を歩いている。


「って…、
 あれ??、なんか落ちてる…?」


私の10メートルくらい前に、
黒いなにかが横たわっていた。


「…?」


おそるおそる近づいてみる。





「……ッ!!?」



するとそれは、
物ではなく、
なんと人間の女の子だった!



「えっ、ちょっと!
 大丈夫??」


その子を揺さぶってみる。



「ねぇ、大丈夫??」



「……ん…。」


「あ、気がついた?」


「----っ!!?」



バッ…!!


その女の子は
驚いた顔をして立ち上がり、
私に警戒するように
見ている。


…でもこの子、
なんで雨なのに道端で
倒れてたんだろう…?

しかも来ている服は
真っ黒で、
ちょっと不思議な感じだし…。


そんな事を考えていたら、
その黒い服の少女は
私の目を疑いながら
じ~っと見てきた。