水瀬は向かい合った机に掛けている女と話していた。
水野 友梨。
水瀬の親友で俺の隣の席。
肩くらいの長さの茶髪でいつも頭にうさぎ?みたいな白いリボンがついたカチューシャが目印だ。
隣の席だって言うのに俺と水野は挨拶以外の会話をあまりしたことがない。
まぁ、どうでもいいけど。
「水野、おはよ」
「あぅ、もっちだくん、オハヨウ」
棒読み、片言全開!!!
「友梨〜!!何今の可愛いww」
水瀬が咄嗟に突っ込む。
「は、はぅ」
わしわしと水瀬に頭を撫でられるこの女…。
みんなこの段階ではただの変人としか思わないだろう。
でもこいつは違う!!
