学校に着くといつもと同じ歓声が俺を取り巻く。
「持田君、おはよぉ!!」
「ねぇ〜、今日帰り一緒に遊ぼぉよぉ!!」
どの女も語尾にハートマークがつくような甘ったるい声で話しかけてくる。
しかし俺はぶっちゃけ女好きではない。
むしろうるさい女ほどはぜればいいと思って…おっと、いけないいけない。
俺は完璧な笑顔を繕って女達に微笑んだ。
「ごめんね、行きたいのは山々なんだけど…、君みたいな可愛い子の誘いを断るのは胸が痛むな…、よかったらまた誘って?」
うん、と頷くが早いか、目の前の女は顔を赤くして俯いてしまった。
うん、今日の俺も完璧だな。