blue tears love ~僕等の秘密～

あんまし関わらない方がいい子かもしれないな…さっき、いろいろあったなんて意味深な話も聞こえてきたしな…


僕はそんな自分の思いを悟られないように…いや、彼女が本当にエスパーなんて信じてはいないけれど…ジュースのキャップを開け、静かに一口飲んだ。


「なんだか私と同じ匂いがするし」


「に、匂いって…何？」


「うーん、だから感じだよ。インスピレーションって奴。さっき私の言ったことに理解してくれたでしょ。それに同じ眼してるからかな…」


変な事を言う子だ。あんまり関わらない方がいい子かもしれない


さっき、いろいろあったなんて意味深な話も聞こえてきたしな…


いや、まて、こんなことを思っていると彼女に伝わってしまうかもしてない。


まさか…人の心がわかるなんて…そんなことがあるわけない…けど


僕は、もう一口ジュースを飲んだ。


飲んだというより口に含ませた。といった方が正しい。


だって、彼女に見つめられていると、呼吸の仕方を忘れてしまったかのような感覚に陥りそうだ。