男の人は一人暮らしだった。 「奈佳ちゃん?着いたよ。」 「ん〜……?ここどこ〜?」 酔いもほとんどさめて男の人の背中で眠っていた私。 だんだん意識もはっきりしてきた。 「…えっ!?ここどこ!?」 私は驚いて男の人に聞いた。 「俺の部屋。奈佳ちゃんが酔ってて家まで送ってくって言ったら一つ言うこと聞くから泊まらせてって。だから連れて来た。」 私はやっと思い出して、何度も謝った。 私はふと気づいた。 「なんで私の名前知ってるの?」 男の人はにっこり笑った。