ハ、と目が覚める。 隣に実が寝ているのに、この夢をみるのは久しぶりだ。 胸が苦しくなって、擦り付けるように実を強く抱きすくめると苦しそうに声を洩らす。 「ごめんな、ごめん…」 「ん…?」 ただ抱きしめて謝ることしか今の俺にはできない。 ごめんな、実。