「雪詩さん………!!」


既にホールには雪詩さんの姿はなくて、僕はハァハァ…と肩で息をしながら、拳をグッと握りしめた。












ーーー遠くで、炉惟の後ろ姿を金髪の少女が腕組みをして不服そうに睨みつけていた。