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「では…雪詩様、こちらの部屋をお使い下さいませ。少々…狭いかもしれませんが」

メイドの木崎さんが部屋まで誘導してくれて、そう言うと、ためらいがちに扉を開けてくれた。


「ぜ、全然狭くないですよ。木崎さん」

――どう見たって、20畳は余裕にありそう。


むしろ、独りでこんな部屋を使うのには勿体無い位…。