「これからずっと一緒に
いられるんだよね?」



見上げて尋ねると、銀は
しっかりと頷いた。



「あぁ。ずっと、一緒だ」



「銀…………!」



静かな住宅街。



少し先の曲がり角を
曲がれば、もう自分の家も
見えてくる距離。



家に帰ればやんちゃな弟の
葵がいて、すっごく賑やか
だから――



あたしはドキドキする胸を
必死で押さえて、えいっと
銀に抱きついた。



(だってこのまま離れるの、
寂しいんだもん……!)


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