「小桃は姫の使命を果たした。

だからオマエは、
もう姫じゃない」



「そっか……そうだよね」



言われてみればそのとおりだ。



そう……あたしはもう
“姫”じゃないし、銀も
もう“護衛”じゃない。



銀は、あたしの………



(―――恋人)



心の中で呟いただけなのに
頭からポッポと湯気でも
出ちゃいそうな感じ。



くすぐったくて恥ずかしい
けど――…

でもやっぱり、すごく嬉しい。


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